”百年後までごきげんよう!”(or分類)−しりとり駄文、破産記事
「電話なんかしてる場合じゃないだろ!?早く逃げろ」
「サミュエル・・・人類の歴史上最も多くの人間を殺した科学者は誰だと思う!?
ダイナマイトを作ったノーベルでもなく、原子爆弾を作ったアインシュタインでもない・・・
答えは”進化論”のダーウィンだ!!」
「ふざけた謎かけしてる場合か!!死にたいのか!!」
「環境に適応した勝者だけが生き残り、敗者は自然淘汰で死滅する・・・
このダーウィンの進化論を人類社会に当てはめた社会ダーウィニスト達が
やがてドイツ優生学を生み・・・・・・
あのアドルフ・ヒトラーを生み出す事になる!!
私はかつて”ヒトラーの子ら”と賞賛される子供の一人だった・・・
ヒトラーの言う地球上でもっとも優秀な純血アーリア人種・・・
私は誇らしかった!!
世界のすべてが自分の物だと思えるほどに!!
だが・・・ヒトラーが死んでから
それは全て幻想だという事を
思い知らされたよ・・・
だから私は、自らの手で、血で、生み出そうと考えたのだ。
幻想ではない、人種や民族というものを超えた、
根源的に進化した人類を・・・
そして・・・それは成功した・・・・・・
今、私の誇るべき息子が父を殺しにやってくる!!」
「父さん・・・」
『ARMS』14巻より抜粋
- 作者: 皆川亮二
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2007/12/15
- メディア: コミック
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また漫画からかよ!(自分でもそう思う)。
分類学という学問があるらしい。
だが、生きている人間については専門家たちは触れない態度を保持している。逃避行動ともいえる。
人種を含む形質人類学は、戦前はそれなりに成果を上げ、発達してきたといえるだろう。が、戦後になりそれを避ける傾向が学会の常識となっている模様。
勿論、その第一の要因は、ナチスの歪曲した人種理論がユダヤ人(ジプシーを含む)の大量虐殺に手を貸した反省からだろう。
第二には、人種形質の差異の受け止め方で、身長は?鼻の形は?皮膚の色は?頭髪の形状は?という指摘。
現行人類である世論の風潮は、自分達と直接関与してしまう(化石人類を除いて)。
その差異を優劣と同位に、心情的受け止め方と組み替えてしまう。
大衆の持つ心情的価値が、形質人類学を抑圧しているのだ!
その結果、価値観のバイアスのかからない隙間に、わずかに存在している。
(これは大き過ぎる問題だ)。
さて、分類、特に図書の分類について書こうと思い、何気なく検索していたら、
「日本分類学会」という団体があるのを知る。
このサイトの研究報告会というのをチラ見したら、こんな発表が並んでいた。
- 単相3元重複クラスター分析におけるMAPCLUSに基づくアルゴリズムの研究
- う〜ん、完全に数学の世界で分からん。
- ベイズ的アプローチによる非計量多次元尺度構成法
- 各単語は理解出来ても、やはり数学の世界だな!分からん。
- 会話から読み解く漫画「ルパン三世」の順応化
- なんじゃ?これが一番分からんではないか!(でも前振りの漫画と分類が偶然一致したぞ!)。
図書の分類に触れる前に、分類学の出発点となった生物分類学から。
英語で”Taxonomy”というくらいだから、”タクソン”という語がキーワードとなる。
タクソンを定義するなら、「あるシステムに、大小に関わらず設定された分類単位」という事。
生物の学名が、ラテン語で”属”と”種”の組み合わせで構成されているのは既知の通り。
自分のペンネーム?の”Felis cutus”のように。
(意味は猫です)。
こうして最小単位の種のタクソンが、”門”・”綱”・”目”・”科”・”属”・”種”とピラミッド型のヒエラルキー構造のどれかに属することとなる。
ここらで、説明がイヤになる。詳細はこちらをどうぞ!(学名 - Wikipedia)
ただ、植物学と動物学では”植物命名規約”と”動物命名規約”が互いに独立しているので、不都合が多いとだけ述べるに留める。
(この矛盾を解消するのがWIKIの設立目的の一つだったはず)。
《話題大転換》
自分で読んでもツマンナイ文章だから、話題を「百物語」に変える
(最後にはキチンと図書分類に戻る予定)。
百物語はどうして、”百”という数字にこだわったのか?
(本来こういう質問に答える義務があるのが図書館のレファレンスサービスで、どんな質問にも解答が載っている資料を各種ツールで検索して示す役割、司書の方なら御存知の通りだが、現状はお寒い)。
実際に百物語をやってみると分かるのだが、全百話というのは、一夜のうちに完遂するには少なからず多からず、とっておきのネタを長々と披露する参加者が中にはいたとしても、後に短い話を連ねて時間配分を加減することが可能な、絶妙な区切りなのだ。
これで終わりと思い定める区切りだからこそ、その実現にこだわってしまうこともあるだろうと述べて、著者*1は自社仏閣へ祈願を込める「お百度参り」の例を挙げ、さらに「百鬼夜行」の怪異伝承と百物語の関係へと説き及ぶ。
要するに百鬼夜行の「百鬼」とは、夜中に群れなして練り歩く妖怪たちの数の多さを示す言葉だったが、「ところが江戸時代になるとこの百鬼夜行の言い伝えがほんとうに百に結びつき、百物語という百の怪談ばなしを語り継ぐ習わしができた」。
『百物語の怪談史』東雅夫著 P53より抜粋
- 作者: 東雅夫
- 出版社/メーカー: 角川学芸出版
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なぜ夢殿は八角形か―数にこだわる日本史の謎 (ノン・ポシェット)
- 作者: 宮崎興二
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百物語と云えば、『新耳袋』か。
一話紹介。
「卵」
Uさんの母親の話である。
Uさんは母に玉子焼きというものを作ってもらった覚えがないという。大戦中、若かった母は大陸のある都市で経理の手伝いをしていた。
仕事をしていてわからないところがあった。
「あのう、ここ、どうしたらいいんでしょうか?」
職場の先輩に聞いた。
「どれどれ」と言いながら、先輩が「ああ、これか、ちょっと替わってあげよう」と彼女の席に座った。
その時だ。
ドオーン!
後ろからものすごい音がした。
驚いて振り向いた。
後ろの壁に大きな穴が開いている。壁が爆弾で吹き飛んでいた。
視線を元に戻すと、机がない。
ガラガラガラッと何かが崩れる音が前方でする。
身体が硬直して、声も出なかった。
机が吹き飛んでいた。いや、後ろの壁に置いてあった金庫が、爆風で前へ吹き飛んで机と先輩を巻き添えにして、壁に当たったのだ。金庫の周りが真っ赤に染まり、はみ出た腕が、ぽたっと落ちた。
先輩の最後の姿。戦後、十何年もたっても、その情景は忘れられない。
そんなある朝、父の弁当を作ろうと、卵を叩いてカシャと割った。その瞬間、全身が戦中に戻った。
(先輩が潰れた!)
あの時は、大きなドオーン!という爆発音しか聞こえなかったはずだ。
しかし、音だけが甦った。
金庫と壁の間で潰れる肉体の音。それと卵の殻が潰れる音。
カシャ。
同じだった。なぜその時になって音が甦ったのか、わからない。
何年もたつうちに記憶の中でだんだん音が拭き取られて、一番嫌な音だけが取り残されたのかも知れない。幼いUさんに母はそう話したという。それでUさんは、玉子焼きを食べたことがないのだという。
『新耳袋』第五夜 第九十一話より
恐いが、悲惨な戦争にまつわる話である。
- 作者: 木原浩勝,中山市朗
- 出版社/メーカー: 角川書店
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”肉体の音”と云えば『骨の音』か。
岩明均の作品『寄生獣』*2を、よもや読んでいないとはいわせない。
彼の隠れた名作が下記の作品。
- 作者: 岩明均
- 出版社/メーカー: 講談社
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ただ、タイトル作品が強烈!
骨と云えば、『骨単』か。
骨単―ギリシャ語・ラテン語 (語源から覚える解剖学英単語集 (骨編))
- 作者: 原島広至,河合良訓
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犬歯は英語で canine tooth というが、この canine ケイナインは「犬のような、イヌ科の、犬歯の」という意味。ラテン語 canis カニス「イヌ」に由来する。星座の Canis Major ケイニス メイジャー「大犬座」、 Canis Minor 「子犬座」はラテン語そのものに由来。canis に相当するギリシャ語は、Κύων キュオーン(まるで犬の悲しい時の鳴き声のようだ)。
このキュオーンから、Cynic スィニック「(ギリシャ哲学の一派)キニク、犬儒学派」という名称が生じた。これはこの学派の人々の禁欲生活が、まるで「犬のような生活」だと人々が評したことからと言われる。
『骨単』p36より抜粋
ね、知っているようでもこうして細かく説明してくれて、とても解剖学コーナーに置かれる本のイメージとはかけ離れた”知の楽しみ”を教えてくれる本です。
(実際購入者の大半は医学関係者ではないらしい)。
ちなみに注意事項として、「生物の属名・種名はイタリック体にて表記している(例:Xiphias gladiusメカジキ)」とある。
生物の属種名と云えば、分類か。
ようやく、図書分類に戻った!
先に書いたタクソンだが、ヒエラルキー構造上同じ”種レベル”のタクソンは、同格の扱いを受けていると言う意味でパラレル・タクソンともいう。
図書分類が直面している問題が、このパラレル・タクソン、すなわち図書の種類の数が他に類をみない膨大な数になったことで、生物学では化石種を含めた現生種で、数百万種程度の範囲に収まっているのに対して、図書(新聞・雑誌は勿論、地方自治体の文書、学術論文、音響資料etcetc)は、今なお幾何級数的に増加しつつあり、その桁が一つ?多いことはもはや図書分類の限界かもしれない。
ここまで来て、途方に暮れる。
普通の人は図書分類の知識がないと思う。
「NDC(日本十進分類法)」「NCR」や「BSH」のことを避けて、図書分類について語ることが自分には出来ない。
「NACSIS」もそうだし、「NDLC」もそうだし・・・
武田泰淳は、”生き恥晒した男である”*3。
何故なら代表作品(短編以外)が全て未完のままだからだ。
それでも『快楽』は凄いし、彼ほど人間を深く追求した作家はいない。
- 作者: 武田泰淳
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1972
- メディア: ?
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自分も生き恥晒しているナ・・・。
これが、今の自分のブログの現状です。
下調べをするのもなんか姑息に感じるし、かといってブログの為に本を準備するのもイヤだ。
テクストの引用に終わり、自分の考えも碌に述べられないのが現状だし・・・。
また、”ゲイ”に特化するのも真っ平ゴメンだ。
自分はゲイも普通に本をも読み、ミステリを読み、SFを読み、DVD・映画を観て、音楽を聴いて、漫画等の趣味も楽しみ、なおかつ仕事に嫌々ながら拘束されつつ、その合間を縫ってブログを書いて、ただただ、”フツーに生きている”ことを示したかった。
ニュースの紹介(翻訳)も別のグループに貢献したいけどやめた。
Youtubeも削除の嵐で、過去の自分のブログの惨状をみて呆れ果てている。
この惨めな流産記事(溜まった下書きが、少ないブログ数を上回っている。その中で一番無内容のを選択)をUPして、暫く沈黙をします(数週間だとは思うが。Twitterは継続します、ブログ代わりに)。
”では、百年後まで、ごきげんよう!”
P.S.1.このセリフの引用元は”涅マユリ”。下記にそのYoutubeを(最後も漫画で締めくくる、自分らしい)。
P.S.2.Twitterをはじめたせいで、チョッとした思い付きからブログを書く、ということが出来なくなった。
ただ、その分は”デジタルガレージ”の株を買って回収出来た(ただでは転ばないゲイなんです。微笑)。
P.S.3.親の逝去に伴い、猫と実家で暮らしています。このブログを始めた本当の理由は、孤独から逃れたいということだったと思う。
ブログは孤独な魂の集積所で、これも一つの方法だろう。