世間知らずのサスペンス映画鑑賞
「殿下は世間知らずだ」
「何を〜!僕のどこが世間知らずだ!」
「じゃぁ剔抉という言葉を知っていますか?」
「剔抉?」
「ほら知らない、やはり世間知らずだ」
『パタリロ』よりうろ覚えの抜粋
昨日、ツタヤでDVDを2本レンタルして観た。色々さがして知らないものを物色していたら『13 ザメッティ*1/原題:13 Tzameti 』というのを見つけた。ケースの紹介に「Uncut」で絶賛!とあるのをみて一瞬誤解したが、すぐにエンターティメント雑誌の「Uncut」のことだなと勘違いに気が付く。
帰宅して、『13 Tzameti 』をネットで調べると随分と高い評価を受けていた(WIKIにもあった)。
13 Tzameti - Wikipedia
ここで、自分の世間知らずを思い知る。情報網がお粗末なのだ。
作品は、全編モノクロの”フィルムノワール風”フランス映画で、新進監督のデビュー作。
感想は(正直いって)、大したことなかった。邦題に”ロシアン・ルーレット”というのがついている通り、拳銃で志願者13人が輪になり、拳銃で弾丸を込めて前方の志願者の後頭部を撃つ。それに金持ち連中が生き残る者に金を賭け合うというだけ。
でも、生き残る者が少なくなるに従って、弾丸の数が増え、最後は4発の弾丸でタイマンでの決着となり・・・(ネタバレを避ける為にここまで)。
海外の高評価の理由に賛同は出来ない作品だが、やはり途中から手に汗を握った。
みながら、主人公の生き残る確率を、頭の中で計算しながら”エーッと、これは独立事象だから”と思い巡らして、まぁ楽しめた。
一つ、細部で気づいたのは志願者の控え室に「ジム・モリソン」のポスターが壁にあったこと。フランスの若手にも『ドアーズ』の影響がまだあるのか!と意外に感じた。
(”ロックは死んだ”)という下書き記事をほったらかしにしてあるので、『ドアーズ』もついでに紹介。
(最初の35秒のモノクロシーンは『ドアーズ』の最高傑作、「セレブレーション・オブ・ザ・リザード」だ、サービスかな?)。
- アーティスト: ドアーズ
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もう一本借りたのは『レイジング・ケイン』。これは今更いうこともないだろう。「ブライアン・デ・パルマ」にしては”甘い”作品だし、「ヒッチコック」からの拝借シーンも相変わらず。それでも借りた理由はドッペルゲンガー、多重人格等々を読み漁っているから。それだけ。でも、やはり「デ・パルマ」は、いいな。
ついでに『Dressed To Kill』も(本当は『Body Double』を紹介したかったけど良いのが見つからない)。
「マイケル・ケイン」は本当に名優だ。
P.S.いつか「デ・パルマ」のことを書いてみたいな!