ONE MORE RED NIGHTMARE−忘却(オウム真理教&ELP)

3連休から数日経ったが、地下鉄サリン事件の事で何も書く気がせず、メディアであの悪夢がどう扱われるかをチェックしていた。
新聞も読んだが、扱いは小さい。
私事は書かないようにしているが(前記事で思いっきり書いているけど)、どうしても忘れられない。
(自分は取り締まる側でした)。
有機リン化合物、早朝マラソン、申請書類受理etc。
あの事件の色々な些事を思い出しては、牛のように反芻を繰り返してばかりだった。
かなり呻吟したが、書けない。こんな無関係な本も読んだ(岩波文庫版で読んでいたが再読)。

聖なるもの

聖なるもの


実は「松本サリン事件」の時、自分も新聞等のメディアを信じた(化学職の先輩も"どうやって×××化合物をムニャムニャしたのか"と言いながら信じていたようだった)

河野義行さんのその後の態度は、到底自分には真似出来ない。
http://www2k.biglobe.ne.jp/~ndskohno/

動画にも幾つかあるが省略。ただ、あの被害者の被害者たる奥さんを介護していたTV映像は忘れられない。

自分は「オウム事件」に拘り過ぎているのかもしれないなぁ。



《話題転換》
野球で、韓国対ベネズエラ戦があったが、ベネズエラといって即思い出すのは「グスターボ・ドゥダメル」そして同じ南米の「アルベルト・ヒナステラ*1。参照:Alberto Ginastera - Wikipedia
でも、実は両者とも好きではない。が、「ドゥダメル」のでましなのを。

マーラー:交響曲第5番

マーラー:交響曲第5番

Youtubeは彼の母国での若者への音楽普及の熱心さが見て取れるのでベートーベン・マーラーetcよりこんなのをあえて紹介。

ヒナステラ」のYoutubeは適当に選んでみた。
*2

作品としては、ちょっと趣味じゃない(瀬田敦子さん怒らないでネ、あなたは素晴らしいです)。
参照:Atsuko Seta 瀬田敦子 Official Website


そこで、”目隠し”で自分のCD棚から一枚選んでみた。*3
何が出てきたかというと、「フランク/交響曲 ニ短調」のシャルル・デュトワ指揮。

フランク:交響曲/ダンディ:フランス山人の歌による交響曲

フランク:交響曲/ダンディ:フランス山人の歌による交響曲

フランクは素晴らしい!!!
フランクについては専門家&ファンが多数書いているので、自分が彼の音楽については述べること無駄だが、
フランス人作曲家でBEST5に入ると思う

でも、デュトワは最近忘れていたなぁ、今何をやっているんだろう?別に知りたいとも思わないけど(ファンの方ごめんなさい)。
どうしても、デュトワというと”フランス作品”のカラフルなイメージが先入観としてある(多分持っているCDは他に3〜4枚だと思う)。


さて、先に少し書いた昔の自分のバカ記事群にはロックの文章が全くない。
ここまでの文章はまるで内容が無いし、クラシックのYoutubeもちょっと・・・。
どうも不満気味なので、もう一度CD棚から、今度はロックから”目隠し”で、選ぶ。*4
(ちなみに、自分のCD棚はロックとクラシックに区分してあるだけで、作曲家とかアーティスト順には整理していません)。
目を開けると、今度は「ELP」のファースト・アルバム。

エマーソン、レイク&パーマー(K2HD/紙ジャケット仕様)

エマーソン、レイク&パーマー(K2HD/紙ジャケット仕様)

少し驚く。実は「ELP」の”トッカータ”という曲は先述した「ヒナステラ」が原曲なのだ。*5


ELP」なんて知らない人も多いと思うので、一応WIKI(不本意ながら日本の)を紹介。エマーソン・レイク・アンド・パーマー - Wikipedia
ELP」は、今でも熱狂的ファンがいる(が、イーノはELPの解散を”本当にめでたい!”と発言した。彼が「ELP」を嫌った理由は分かる)。

では、再度Youtubeを紹介(選ぶのにえらく時間がかかった、再生回数が凄いのでビビる)。
肝心の”トッカータ”全曲はみつからずも、上記の「ヒナステラ」のYoutubeとほぼ同じです。

この曲は、明らかに「バルトーク」の引用箇所がある。
もう一丁!*6

さらにもう一丁!!!

こういうパフォーマンスをした「キース・エマーソン」は実は自分の鍵盤楽器のテクニックが十分に理解されず、不満をもっていたはずだ。
一応断っておきますが、彼のピアノ技術は、そんじょそこらの”クラシック”のピアニストとは比べものにならない水準です。
ELP」も凄かった!


タイトルに「忘却」と書いたので、この本(好きな小説です)もオマケに紹介して終わる。*7

最後の人;期待 忘却

最後の人;期待 忘却

*1:ブエノスアイレス出身

*2:これが後述の「ELP」の”トッカータ”の改訂版

*3:この方法気に入ったので今後もやろう!目を閉じて手探りで無作為にCDを棚から取り出すという方法

*4:以下ロックについての文章を書こうと思ったのはYoutubeの”Prog Rock Britannia (3/3) An Observation in Three Movements:title”をみたのが動機。長いのでYoutubeは省略

*5:この件の詳細は上記「ヒナステラ」のWIKIにある。

*6:今後ELPについて書くつもりは全くないので

*7:未読の人には是非オススメ