音楽

『地球が静止する日』−

『地球が静止する日』を観た。地球が静止する日 <2枚組特別編>〔初回生産限定〕 [DVD]出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン発売日: 2009/05/02メディア: DVD購入: 5人 クリック: 30回この商品を含むブログ (64件) を…

永遠のお別れー『キング・クリムゾン』/やがてお別れ?『アファナシエフ』

「私はここに居たこともあれば、あそこに居たこともある。そしてその真中にも」というキング・クリムゾンの歌にある。一九七四年、モスクワを離れる最後の夜に、私はこのレコード(《クリムゾン・キングの宮殿》)を聴いていたこを思い出す。 (中略) 他方…

ONE MORE RED NIGHTMARE−忘却(オウム真理教&ELP)

3連休から数日経ったが、地下鉄サリン事件の事で何も書く気がせず、メディアであの悪夢がどう扱われるかをチェックしていた。 新聞も読んだが、扱いは小さい。 私事は書かないようにしているが(前記事で思いっきり書いているけど)、どうしても忘れられない…

カフカの日記を読んで−クルタークのCDを聴く

「カフカを焚刑に処すべきか?」というセンセーショナルな特集が、戦後間もない頃に共産系の週刊誌に組まれたと知り、多少驚くも、その答えはすでに作者が用意していたなと考えた。 彼は、自分の作品を焚刑に処したいという欲望にかられながら生き続けたし、…

疲れた夜に−『リパッティ』

『ディヌ・リパッティ』の詳細は今更ここで、書くこともないだろう。 疲れた深夜に、秘かに彼のCDを聴く。 『リパッティ』の演奏を聴く度に、”言葉による表現”が如何に無力か思い知る。 一歩間違えれば、通俗な演奏になるかもしれないが、それを許さないの…

「ウゴルスキ」を聴いて−少ないYoutube!

「ウゴルスキ」の名前を初めて聞いたのは、「ディアベッリの主題による33の変奏曲」。(そりゃそうだ!)CDを聴いて、この曲の面白さを初めて知ったのだ。(「ブレンデル」のCDでしか聴いたことがなかった)日本でも彼の名が知れ渡ったのはこのデビュ…

苦手な作曲家「プーランク」−ヤヌスの仮面の下には?

珍しくアーティストの記事を書くのに、その私生活から入る。『プーランク』はゲイであった。アーティスト個人を扱う場合に、その作品こそがすべてであって私生活に踏み入るのはタブー視される傾向があるが、自分もある程度は同感だ。だが、「プーランク」に…

「チャールズ・アイヴズ」のピアノ曲−難解なのか?

以前からある変なCDを再聴して、「この人は一体なんだろう?」との疑念が深まった。 詳細はhttp://www.amazon.com/A-Portrait-of-Charles-Ives/dp/B00000DNRD/ref=sr_1_3?ie=UTF8&s=music&qid=1227390435&sr=8-3 『チャールズ・アイヴズ』の発言をまず引用し…

「セックス・ピストルズ」の落とし子達−不器用なゲイ「トムロビンソン」&スマートな「ピート・シェリー」

初めて『トム・ロビンソン・バンド』の曲を聴いた時に「なんか素軽くないバンドだな」と感じた。そのヒット曲が「2-4-6-8 Motorway」という曲。『セックス・ピストルズ』の影響で音楽活動を始めたと知るも、随分と音楽の方向性が違うとの印象。 彼の略歴がよ…

奇妙な味から、シド・バレットまでの主題無し記事

”奇妙な味”と江戸川乱歩が名付けたジャンルがある。 初めてその魅力に取り憑かれたのは「世界短編傑作集」がきっかけ。世界短編傑作集 4 (創元推理文庫 100-4)作者: E.ヘミングウェイ,江戸川乱歩出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 1961/04/07メディア: 文…