”百年後までごきげんよう!”(or分類)−しりとり駄文、破産記事

「電話なんかしてる場合じゃないだろ!?早く逃げろ」 「サミュエル・・・人類の歴史上最も多くの人間を殺した科学者は誰だと思う!? ダイナマイトを作ったノーベルでもなく、原子爆弾を作ったアインシュタインでもない・・・ 答えは”進化論”のダーウィンだ!!」 「…

エミリー・ディキンソンについての小さなメモ−死人を起こすな!

エミリー・ディキンソンに、特別な思い入れは無い。 ただ、気にかかる事があったので取り上げてみたい。対訳 ディキンソン詩集―アメリカ詩人選〈3〉 (岩波文庫)作者: エミリーディキンソン,亀井俊介出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1998/11/16メディア: 文…

「ゲイ文学は、いまや存在しない!」−

愛聴CDのみを収めたCDケースが見つからない。 朝から探しているのだが、無い!どこにも無い!決して持ち歩かず、自室においてあるのに。 必死になって探しまくるも、無い。 猫の図書館(分室を含め)全部探し、約一年くらい足を踏み入れて居ない部屋も、…

『地球が静止する日』−

『地球が静止する日』を観た。地球が静止する日 <2枚組特別編>〔初回生産限定〕 [DVD]出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン発売日: 2009/05/02メディア: DVD購入: 5人 クリック: 30回この商品を含むブログ (64件) を…

イヴ・タンギー(Yves Tanguy)-孤独

イヴ・タンギーの家 (by アンドレ・ブルトン) イヴ・タンギーの家 そこには夜にしか入れない 嵐のランプをもって 外は透明な地方 占い師の得意な壇場 嵐のランプをもって あんまり働くので目にもとまらぬ製材所とともに そして空のクレトン更紗 きみよ、超…

永遠のお別れー『キング・クリムゾン』/やがてお別れ?『アファナシエフ』

「私はここに居たこともあれば、あそこに居たこともある。そしてその真中にも」というキング・クリムゾンの歌にある。一九七四年、モスクワを離れる最後の夜に、私はこのレコード(《クリムゾン・キングの宮殿》)を聴いていたこを思い出す。 (中略) 他方…

世間知らずのサスペンス映画鑑賞

「殿下は世間知らずだ」 「何を〜!僕のどこが世間知らずだ!」 「じゃぁ剔抉という言葉を知っていますか?」 「剔抉?」 「ほら知らない、やはり世間知らずだ」 『パタリロ』よりうろ覚えの抜粋 昨日、ツタヤでDVDを2本レンタルして観た。色々さがして…

束の間のアンソロジ−『筋肉男のハロウィーン』&『SF戦争10のスタイル』

注文した本が届かない。仕方なく本棚から二冊ほど文庫のアンソロジーを読む。筋肉男のハロウィーン―13の恐怖とエロスの物語〈2〉 (文春文庫)作者: ミシェルスラング,Michele Slung,吉野美恵子出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 1996/11メディア: 文庫購入: 1…

『HELLSING』完結!−吸血鬼について私が知っている二、三の事柄

次に、傷口を舐めながら血を飲む。そして永遠が続く限り続くにちがいないこの時間ずっと子供は泣く。今言ったようにして抜き取った、まだ、ほかほかと温かい子供の血ほどうまいものはないぞ。塩のように苦い彼の涙を別にすれば。人間よ、君はたまたま指を切…

「チャック・パラニューク」

美しき友あり 鹿の腸なせり 魅惑的な句だが、引用したのは別の理由から。 この句の作者と本(題名)が思い出せないので、探そうにも手段がない。(確か神保町の地方出版物を扱っていた書店に注文したハズ)。 以下、「チャック・パラニューク」について書こうと…

「盤上の神?」−羽生善治&若島正

昨日、「モーフィー時計の午前零時」という本を買う。モーフィー時計の午前零時作者: ジーンウルフ他,若島正,若島正他出版社/メーカー: 国書刊行会発売日: 2009/02/25メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 15回この商品を含むブログ (30件) を見る読む前に「…

「鏡よ、鏡」−

はし鷹の野守の鏡えてしがな 思ひおもはずよそながら見ん*1 ふと、鏡について書こうと思い、鏡に関する本を読み出すもすぐ後悔する。 ブログに書くには大き過ぎるテーマだと。 そこで、 「まずは、さぐりと削りかの」 by ネテロ会長の言葉 最初にこれを引っ…

SF作家の”ゲイの檻”−「トマス・M・ディッシュ」

今月のSFマガジンに「トマス・M・ディッシュ」の追悼特集が掲載された。S-Fマガジン 2009年 05月号 [雑誌]出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2009/03/25メディア: 雑誌購入: 2人 クリック: 10回この商品を含むブログ (21件) を見る個人的に「ディッシュ」とい…

「レイナルド・アレナス」

「レイナルド・アレナス 」の「めくるめく世界」を読みかけるが、途中で眠くなる。 (参照:レイナルド・アレナス - Wikipedia) これがホントの”魔術的リアリズム”か。 まだ、後半は読んでいないが、異端の怪僧セルバンド・デ・ミエル師は、死後も活躍するら…

図書館幻想−「ボルヘス」・「諸星大二郎」・「ランガナタン」

「ボルヘス」の「バベルの図書館」を再読。ごく短い短編だが、数回読む。伝奇集 (岩波文庫)作者: J.L.ボルヘス,鼓直出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1993/11/16メディア: 文庫購入: 32人 クリック: 158回この商品を含むブログ (164件) を見る全体的な感想…

再び赤い悪夢&気を取り直してここらで一服−「呉智英」

まだ、オウム真理教絡みで、知識人&評論家の態度をネット上でさがして、彷徨う。 感想はただただ、”疲れた!”の一言。 どの評論家も、その他の一般のブログも、非難と論争合戦だ。 無数のオウム事件への分析&位置づけの中で、誰が正しく、誰が間違っている…

ONE MORE RED NIGHTMARE−忘却(オウム真理教&ELP)

3連休から数日経ったが、地下鉄サリン事件の事で何も書く気がせず、メディアであの悪夢がどう扱われるかをチェックしていた。 新聞も読んだが、扱いは小さい。 私事は書かないようにしているが(前記事で思いっきり書いているけど)、どうしても忘れられない…

無駄に過ごした日曜日のこと−ジョン・バロウマン・サイモン・アムステル・ディック・フランシスetc

朝、新聞を読む。TV番組ページ欄をチェックする。相変わらず観たい番組ゼロを確認。本を読む。といっても再読から。気にかかる事があるので『Mind パフォーマンス Hacks』を再読&解決。Mind パフォーマンス Hacks ―脳と心のユーザーマニュアル作者: Ron Hal…

石川淳の「佳人」の紹介

小説を書くことなどとても出来ないと痛感させられたのは、石川淳のデビュー作『佳人』を読んでから。 下記にその作品の”冒頭”を引用する。 わたしは……ある老女のことから書きはじめるつもりでゐたのだが、いざとなると老女の姿が前面に浮んで来る代りに、わ…

『稲垣足穂』の私的小説−『一千一秒物語』のDarkSide

私小説は、好かない。が、ここでは『稲垣足穂』を少し紹介しよう。 ネットをちらほらみていたら、『稲垣足穂』を知らない人も多いという文章を目にした。 http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0879.html小説を紹介するには、原文を引用するに勝る手段が思…

エイズとは何だったのか?−『隠喩としての病 エイズとその隠喩』

エイズの発祥の地域がアフリカだということは、一応専門家の間でも一致しているらしい。 もし、この病が”対岸の火事”であったなら、この病気をめぐる様々な言説は生まれなかったろう。 そしてエイズは、疫病を説明する古典的なスクリプトをなぞるがごとくに…

『モダン・ネイチャー』−デレク・ジャーマンの日記を読んで

これは、「デレク・ジャーマン」の日記だが、タイトルの意味が最後の訳者後書きを読むまで分からなかった。 最初から最後まで、余りに庭の植物への記述が多いので、それで「ネイチャー」なのかと誤解していた。 「モダンネイチャー」というタイトルについて…

『ゲイ文化の主役たち』を読んで−その2−『サミュエル・R・ディレイニー』

『ゲイ文化の主役たち』を読んだのは随分前だが、一番驚いたのが『サミュエル・ディレイニー』の項だ。 日本でも彼の名前は有名だ。特に「バベル-17」で、華麗で、煌めく文体に眩惑されたSFファンは多い。バベル17 (ハヤカワ文庫 SF 248)作者: サミュエ…

A Happy New Ear!−微熱に浮かされて−「フランシス・ポンジュ」

「フランシス・ポンジュ」は読まれなくなった詩人の一人だろう。 前回(いつだ?)に引き続き、詩を引用する。(詩はブログに適していると思う)。 ファウナは動くが、フローラは目の動きに従って広がる。 生きている者たちのまるまる一揃いが、地面によって…

『平田俊子』詩集を読んで−掃除の間の読書

平田俊子の詩集が出てきた。読み返して時間を潰す。 詩は引用に適していると思う、ので冒頭の代表作「ラッキョウの恩返し」から。 「ラッキョウは苦手なんです」「そうかい 僕は好きだよ」 こんなたわいない会話を誰かが聞いていたのだろうか 次の日からラッ…

カフカの日記を読んで−クルタークのCDを聴く

「カフカを焚刑に処すべきか?」というセンセーショナルな特集が、戦後間もない頃に共産系の週刊誌に組まれたと知り、多少驚くも、その答えはすでに作者が用意していたなと考えた。 彼は、自分の作品を焚刑に処したいという欲望にかられながら生き続けたし、…

疲れた夜に−『リパッティ』

『ディヌ・リパッティ』の詳細は今更ここで、書くこともないだろう。 疲れた深夜に、秘かに彼のCDを聴く。 『リパッティ』の演奏を聴く度に、”言葉による表現”が如何に無力か思い知る。 一歩間違えれば、通俗な演奏になるかもしれないが、それを許さないの…

『悪魔のいる映画史』

タイトルは「悪魔のいる文学史」または、「悪魔のいない文学」のもじりのつもり。悪魔のいる文学史―神秘家と狂詩人 (中公文庫)作者: 澁澤龍彦出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 1982/03/10メディア: 文庫 クリック: 8回この商品を含むブログ (12件) を見…

『匣の中の失楽』−双葉文庫版の書評を読んで

『匣の中の失楽』を読んでいないミステリファンは少ないだろう。 が、もし未読なら「双葉文庫版」を推薦する。巻末の書評が実に充実しているからだ。匣の中の失楽 (双葉文庫)作者: 竹本健治出版社/メーカー: 双葉社発売日: 2002/10/01メディア: 文庫 クリッ…

「ウゴルスキ」を聴いて−少ないYoutube!

「ウゴルスキ」の名前を初めて聞いたのは、「ディアベッリの主題による33の変奏曲」。(そりゃそうだ!)CDを聴いて、この曲の面白さを初めて知ったのだ。(「ブレンデル」のCDでしか聴いたことがなかった)日本でも彼の名が知れ渡ったのはこのデビュ…